認知症対策

シャワーヘッドの交換はお早めに

仕事から帰り、親父殿の入浴の準備。

 

湯舟にお湯をためる。
その間に親父殿の着替えを用意し、わたしは濡れてもいい格好に準備する。

 

認知症と診断さえれてからしばらくは一人で入浴ができていたのだが、この頃は徐々に身体のバランスも怪しくなってきた。
このごろは湯舟のヘリをまたぐ動作もひと苦労。

 

なので、最近はわたしが入浴介助をしている。
それ自体はもう慣れたけれど、問題が起きたのはそんなある日の風呂場だった。

 

親父殿を支えながらシャワーを使っていたとき、少し変な体勢で手を伸ばし、止水栓に手をかけた瞬間、腰に鋭い痛みが走った。
そして、そのままわたしは動けなくなった。

 

ぎっくり腰だ。

 

なんとか親父殿の入浴を済ませると、家にあった痛み止めを服用する。
たまたま翌日が休みだったのは幸いだった。

 

しばらくは痛み止めを飲みながら、なんとか生活を続けたが、その間の介助は本当に地獄だった。
かがめない。持ち上げられない。
それどころか顔を洗ったり、歯を磨いたりといった日常の動作すらしんどいのだ。

 

さすがに親父殿も不安そうで、いつもより大人しく過ごしてくれていた気がする。

 

「これは、わたしの身体がもたない」と危機感を覚え、すぐにシャワーヘッドの交換を決意した。

 

購入したのは、手元で止水できて、水量の調節も可能なタイプ。
Amazonで評価の高かったものを選び、工具不要で数分で交換完了。

 

使ってみて驚いたのは、とにかく便利だということ。

 

シャワーを出しっぱなしにすることなく、片手で簡単に止水できる。
親父殿を支えながら手元で操作できるから、無理な姿勢を取らずにすむようになった。

 

おまけに節水効果もあるらしい。
かといって水圧が弱くなった感じはなく、自分で使っても以前のものと違いはほとんど感じられない。

 

こんなことならもっと早く交換しておけばよかったと思う。

 

介護生活は、ほんの些細な設備ひとつで劇的に負担が減ることがある。
今回のシャワーヘッドのように、「無理をしない仕組み」を用意することが、自分の身体を守ることにもつながる。

 

親父殿の生活のためにも、わたしの腰のためにも、備えは早めにするべきだった。

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